

→主将就任おめでとう、でいいのかな(笑)。仁哉自身は主将になる予感はあった?
ええっと予感ですか…うーん、なかったです(笑)。
→ほんとかよ(笑)。そんなことないでしょ。
いや、僕らの代って本当に人数が多いんで、誰が選ばれるかわからないなぁと(笑)。あとは、誰が選ばれても支えよう、とは思ってましたけど。
→インカレでは見事ダブルスカル(S林仁哉 B岡山)優勝。率直な感想を。レースの出来うんぬんより、とにかく勝てて嬉しかったですね。今シーズンはずっと腰痛との闘いでした。お花見レガッタのダブル(1年の福田と組んだ)で優勝はしましたけど、そのあとレースに出れない状態が続いて…。だからインカレではパワー溜まってましたよ(笑)。
→もう完全復調だね。
そうですね。監督、コーチ陣、そして周りのみんなが暖かく支えてくれたおかげです。自分自身は本当に焦ってばかりで、歯がゆい思い、情けない思いもしました。でも今回のインカレで勝ったことで、復調に確信が持てました。
→インカレでのレースを振り返ってもらえるかな。
思い描いていたレース展開は単純ですけど思い描いていた通りでした。とにかくスタートダッシュを決めて、コンスタントで1本1本離していく。そしてラスト上げでぶち離す。僕自身の艇を動かす感覚もまずまずでした。本当に気持ちよかったですね。
→岡山(3年)と組んだダブルは初めてだったね。
彼はいい意味で細かい所にとらわれないんです。「強さ」へのこだわり、そして僕の漕ぎに素直に合わせてくれるのが有り難かった。そしてなんといっても「勝つ」ことに対する想いの強さと、ポジティブ思考にはかないませんでした。「俺らが組んで負ける訳ねえよ」って毎日言うんですよ(笑)。
→一方、対校エイトが8位に終わってしまったけれど。
インカレでのエイト優勝を年間の最大目標に掲げているチームがほとんどですよね。勿論早稲田もそうだったわけで、相当な労力を集中した、その結果が8位ということは厳しく受けないと駄目だと思います。だけど布施さんたち4年生が残してくれたものは大きいと思う。布施さんたちは、ずっと続いてきた迷走から男子部を上昇気流に持っていく、という難しい仕事を一気に成し遂げてくれたと思います。自分たちで考えて、話し合って、実行する。そこまではできても、結果にはずっと結びつかなかったのが、6月の全日本のエイトで学生ナンバーワン、そしてインカレの男子総合優勝に結びつけたわけです。そのプロセスを経験できたことはすごく大きかったと思う。4年生が間違っていたなんて思わないし、思わないでほしい。ただ、エイトとして安定した艇速をいつでも出せるかとなると、まだまだチーム全体としての積み重ねが必要ということでしょうね。甘くないですよ。4年生はいなくなるし、もちろん新しいやり方も打ち出しますけど、4年生の作ってくれた道を自分たちは歩きつづけて、踏み固めて、そこにできるのがワセダが勝つための道だと思っています。
→主将・仁哉の対校エイト爆漕を見たい。誰もが期待していると思うけど。そうですか(笑)。実は自分自身、主将である大前提として、1年間対校エイトに乗り続けなければならないと思っています。常に自分がリードして、対校エイトをインカレ優勝まで持っていくんだと。そう決意しました(笑)。
→そうか!それはファン、OB・OGとしても最高に嬉しい話だね。主将として、インカレエイト優勝の他に1年間でこれはやり遂げたいと思っていることは?
ローイングに関して、早稲田として「押さえるべき基本」のポイントを決めて、徹底することですね。ローイングの技術に関しては最近いろいろな情報が手に入ります。でも個人個人が勝手に解釈して自己満足するだけで、実は押さえるべき基本が全然できていないことが多いと思うんです。早稲田として「押さえるべき基本」を浸透したい。そうやって一本芯の通ったクルーを早くつくりたい。考えるだけでわくわくしますね。
→新体制引継ぎにあたって、布施組の先輩から言われたことは?
そうですね…。森さんにはメールで応援メッセージや、ツブれない極意(笑)なんかを色々教わりましたね(編者注:内容は当人たちだけの秘密ということで…)。
→主将から主将という意味では?布施からは何を教わったのかな。「溜め込むな。同期に何でも相談しろ。」あとは本当に力強く「頑張れよ。」って。まぁ言葉はいらないですね。もう充分背中で見せられてきて、お互いわかってますから。
→今年は主将以外に「副将」が設けられたよね。
まず僕らの代の人数の多さ、そして主将ひとりで全て抱えて孤軍奮闘するのではなく、みんなで支えていこう、そんな部分ですかね。これまでの主将が必ずしも抱えていた訳ではないですが「みんなでつくっていく」意識を強めていこうと。
→倉敷副将も頼もしいよね。
そうですね。僕とはまた違った視点で部を見つめ、意見を出してくれるのがありがたいです。倉敷の持っている「盛り上げ力」ってすごいですよ。笑いの神を節目、節目で降臨させてるみたいで(笑)。他にも何人かそういう奴いますけど(笑)。ボート以外でも何かしら凄い奴ばっかりです。新体制になって早速みんな色々なことを考えていますよ。まだ混沌としてますけど。自分たちで動かせる野望っていうか、貪欲に意見しあってますね。
→同期のみんなに一言。俺らならワセダの歴史を変えられる。だからもっとみんなで飲みに行こう(笑)。
→最後に、主将としての決意を。
考えていることはただ一つです。「今年できなかったことをみんなでやる。」つまり、それは「全てのレースで勝つこと。」早慶レガッタ完全優勝、全日本決勝進出、インカレエイト優勝を含む男女総合優勝。僕は欲張りですよ(笑)。絶対にこれを実現させたい。応援の程、宜しくお願いします。
(10月某日 主将就任後 主将部屋にて)





