

黒:インタビュアー
赤:田邉
―今回、U23日本代表を見事勝ち取りましたね。おめでとうございます!
田邉:ありがとうございます!
―日本代表に選ばれて、今はどんな気持ちですか?
田邉:素直に言うと・・・嬉しさ半分、不安半分ですね。代表になれたことに自体は、今まで冬から頑張ってきた証になるなって思います。でも、この大会で結果を残したいっていう気持ちや、周りからの期待には多少プレッシャーを感じますね。
―まあね。こんな身近に日本代表がいるとなると、期待してしまうよね。
田邉:そうかもしれませんね。その期待をプラスに考えることで、自分の中で自信に変えていきたいと思ってます。
―では、今年のレースについてお聞きします。まずは早慶戦。バウのシートに座り、見事慶應に圧勝しました。隅田川でのレースはどうでしたか?田邉:今回、初めての早慶戦出場だったんですが、やはり100年超の伝統や歴史の重みを感じました。慶應との一騎打ちにそそがれる情熱は半端じゃありませんよ!
―だからこそ、勝った時の喜びは大きかったんだよね。
田邉:そうですね。ゴール後のサポートメンバーの泣き顔を見て、早稲田に入って良かったと心底思いました。隅田川でのレースは、波も風もものすごくて、とにかく落ち着け!!って感じでしたね(笑)。勢いで漕ぎ切りました。
―全日本選手権では、早慶戦と全く同じクルーで出漕。見事5連覇を果たしました。正直、プレッシャーなどはあった?
田邉:それは大きかったですね。
―そうだよね。先輩達が繋いできた連覇だから、プレッシャーも大きいよね。
田邉:はい。でも、今まで積み重ねてきた自信とクルーの信頼感の方がさらに巨大だったから、勝てたんだと思います。「レースは何が起こるかわからない」というところだけ不安に感じる時もありますが、いざ漕ぎ始めるとそんなこと考えてられませんね。
―ではその女子の花形、クォドルプルで日本一なった感想を。田邉:早稲田の連覇を繋いだことに関しては、ホッとしています。やっぱり、メンバーが変わっても勝ち続けるってことは大変です。勝って当たり前に思われることもあるのかもしれませんが、先輩に言われた「勝ち続けることへの挑戦」として守りに入らないよう、常に攻めの姿勢で臨んできました。それが結果として表れたのではないかと思っています。
―苦楽を共にした、全日本でのクルーメンバーに対して、何か言いたいことは?
田邉:技術的にも精神的にも勉強になったし、得るものはたくさんあったと思います。相互にいい影響を与えられてたらいいんだけど(笑)。ゴールした瞬間は最高でした。このクルーの一員として漕いだ経験を土台にインカレに向けてまた頑張りましょう!
―それでは、今年のインカレについて。8月のインカレはダブルスカルでのエントリーとなりました。目標・意気込みをお願いします。
田邉:インカレのダブルは、個人的に不安大(笑)。去年の0.03秒差での優勝があるので・・・。
―いやぁ、あれは観客としては最高のレースだったよね(笑)。
田邉:はは・・・(笑)。今年は応援して下さるみなさんをヒヤヒヤさせないレースがしたいですね。クルーの相方は2年生の渋谷。私の方が先輩っていうのは初めてなので、2人で頑張るけど自分が引っ張っていけるようにしたいと思います。
―わかりました。インカレ、頑張ってください!では、この辺りで話をレース以外の方へ。個人的な質問ですが、今回日本代表に選ばれたことでより一層戸田の人々から注目を浴びてるんじゃないですか?特に男性とか・・・
田邉:男性・・・あまり変わらないんじゃ・・・。見られてても見られてなくても、自分のするべきことは変わらないと思うので。模範的な回答でスイマセン(笑)。
―まあ、そうだよね(笑)。
田邉:でも日の丸効果はやっぱり感じるかな。それで自然と頑張らないと、って思いますけど、できるだけマイペースでやりたいですね。
―マイペースってのは大事だよね。じゃあ、今の大学生活はどう?部活動による支障はないの?
田邉:テスト期間は勉強にレポートにと忙しくて、睡眠時間が足りません・・・。しっかり寝ないと活動できないタイプなもので。ゼミ生とかを見てると、私だけ遅れている様な気がして焦ることも。あ〜、勉強しなきゃ。でも今はまだ「ボート>勉強」。
―なるほど。親を心配させないようにね!
田邉:お父さん、お母さん、頑張ります。どっちも。
―勉強も大事だけど、普段は部員とかと遊びに行ったりはするの?田邉:最近遊べるオフが無いのが現状やけど、以前は同期の女子とよく食べ放題に行って、歩けないくらい食べて。限界を知らない食べ方をしてました(笑)。
―今度限界に挑戦してみては(笑)?話は変わるけど、尊敬している、目標にしている人はいるの?
田邉:ボートに関しては、ズバリ「アイリスオーヤマの岩本さん」です。
―早稲田大学漕艇部OG、平成13年卒の岩本さんですね。
田邉:はい。私が言うのも恐れ多いけど、漕ぎや身体的なレベルの高さ もそうだし、考え方になるほど!!って思わせる要素がたくさんあるんです。普段も接しやすく、“姐御”といった感じです。ついていきます!!
―それじゃあ、ライバル視している人はいるの?
田邉:同期かな。同期は戦友みたいなものですから。シート争いにしても部内で争わないといけないわけだし、否応なしにライバルです。一緒に強くなっていけるという点では、絶対に必要な存在ですよね。
―そうですね。そんな漕艇部での生活をするのには、やはりご家族の支えが大きいのではないですか?
田邉:母はストレートにメールや電話で応援してくれます。父は全く何も言わないけど、裏で心配してくれているのはよくわかるし、家族には本当に感謝しています。地方の人ほど地元愛は強いと思いますが、私も強烈です(笑)。帰りたくてしかたないですね。戸田にいる間は活躍して喜ばせてあげるのが、私が今できる親孝行かな。
―今回の日本代表も、立派な親孝行だと思います。それでは、将来の夢とかははっきりしているんですか?田邉:3年にもなると、はっきりしないといけない気持ちばかり大きくなって悩みます。仕事に関しては、いろんな人と接することが出来る仕事がいいですね。あとは、常に何かに挑戦出来るような大人になりたいと思っています。
―それでは、今回のU23世界選手権への意気込み・目標をお願いします。
田邉:大学入学後初の国際大会なんです。まずは万全の体調で実力を発揮出来るようにしたいですね。自分達が世界でどれくらいの位置にいるのかはよくわかりませんが、一つでも上を目指して、東洋の力もあることを示せたらいいですね。
―最後に、全国の佳奈子ファンへ一言!
田邉:“トモエ(実家の薬剤店)の佳奈子”はここまで成長したんや、ってとこを見て下さい。残りのボート生活も一気にかけぬけるぞ!!
―応援してます。頑張ってください!ご協力有難うございました!
(2007年7月某日 マネージャー部屋にて)
部員紹介ページ⇒田邉佳奈子





